Key Words 5-2. 家具の人間工学・寸法の検討 (お試し版)

家具の分類

  • 人体系家具椅子、ベッド
  • 準人体系家具(机、調理台、カウンター
  • 建物系家具(棚、たんす)

椅子の計画

  • 姿勢が不自然になるのを防いでくれるのは背もたれ
  • 椅子の支持面のプロトタイプ」では寸法・角度でまとめられている
  • 作業用椅子の座面高下腿高 - 1cm
             ≒ 身長 × 1/4
  • 休息椅子の一人分の腰幅 ≒ 60cm
  • 座面が高すぎる椅子に腰掛けると下肢の血行障害をおこす
  • 柔らかい材料を詰めただけでは、最終安定姿勢を好ましい形に保つことができない

机の計画

  • 机の高さ椅子の座面高差尺
         ≒ 身長 × 0.4
  • 成人の一般的な差尺:30cm程度
    読書などの緩やかな作業では2~3cm 低くする
  • ダイニングテーブル1人分の基準幅:
    肘無し椅子60cm、肘付き75cm
  • テーブルの高さ:70cm

ベッドの計画

  • 柔らか過ぎるマットレスだと腰椎が上に押し上げられ背中が湾曲し、寝返りがうちにくくなる
  • 骨盤部に44%重力がかかる
  • マットレスの幅は肩幅2〜2.5倍程度が適当
  • マットレスのシングルが幅1,000mm前後
  • ダブル以降はそれぞれプラス200mm程度

その他の家具・設備の計画

作業台
  • 身長170cmの人が、前方30cmで軽い作業をする高さは90cm
  • 身長160cmの人の調理台の高さは85cm
  • JISキッチンの高さは、80cm、85cm、90cm、95cm
  • キッチンカウンターでの食事は座面高 50~55cm程度
  • 洗面化粧台の高さ(JIS)は、68cm72cmの2種
その他
  • カップボードの奥行き:35〜45cm
  • クローゼットの奥行き:60cm程度
  • 電灯スイッチの取り付け高さは:120cm程度
ドア他の高さ
食事をする空間別の寸法
食事テーブルといすの寸法

食事をする空間別の寸法は図の通りですが、座面高の数字は覚える必要ありません!
キッチン(調理台)の高さは85cm程度、ダイニングテーブルの高さは70cm程度です。
そこから差尺約30cmを差し引くと、それぞれの座面の高さが算出できます。

作業の三角形
  • キッチン機器の配置を計画では、シンクレンジ加熱調理器)、冷蔵庫を結ぶ動線を考える